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サンシュユ(山茱萸)

植物性

サンシュユ

ミズキ科のサンシュユ(ハルコガネバナ)の果実を乾燥したもの。サンシュユは高さ4m近くになる落葉高木で、早春に黄色い花が咲き、秋にはグミに似た真っ赤な果実がなる。この果実を乾燥させ生薬とするが、見た目は干しぶどうに似ている。紫黒色で酸味と渋みがあり、潤いのあるものが良品である。

学名
CORNI FRUCTUS
日本名
山茱萸(サンシュユ)
主な産地
中国の浙江省(「杭萸肉」と称される)など、日本(奈良県)、韓国
基原
サンシュユ(ミズキ科落葉小高木)の果肉
成分
イリドイド配糖体のロガニン、モロニシド、セコイリドイド配糖体のスウェロシド、トリテルペンのウルソール酸、タンニンなど。        

search豆知識

薬用植物として享保7年(1722年)に渡来し、小石川御薬園(現在の東京大学理学部植物園)で育 豆知識成されたのが日本でのサンシュユのはじまり。ところが日本ではいつの間にか、薬用としてより観賞用として栽培されることの方が多くなってしまいました。これは和名「春黄金花(ハルコガネバナ)」といわれるほどの美しく黄色い小花、また「秋珊瑚」と呼ばれるほど赤くて可憐な果実をつけるからです。そして今では、庭木や街路樹などでおなじみの存在となりました。

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