「疲れ」や「栄養補給」に関する
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コラム
現代人は疲れている!【疲労回復】疲れた時にするべきこととは?

「体がだるい」「肩や背中がゴリゴリに凝っている」「頭がボーッとする」「とにかくしんどい」……こんなとき、私たちは「疲れた!」と感じますよね。でも、疲れ=疲労とは一体何なのでしょうか。人によって感じ方が違う? 疲れない体を手に入れるためには、どうしたらいい? 今回は、疲労のメカニズムと、疲れたときにすべきことをご紹介します。
「疲れ=疲労」とは何か?
そもそも「疲れ=疲労」とはどんなものなのでしょうか? 日本疲労学会のガイドラインには、このように明記されています。
疲労とは過度の肉体的および精神的活動、または疾病によって生じた独特の不快感と休養の願望を伴う身体の活動能力の減退状態である。
つまり、物理的な体の疲れ、精神的な心の疲れ、どちらも「疲労」と定義されているのです。
では、疲れはどうして起こるかというと、ズバリ「体からの悲鳴」であり、「そろそろ休息を!」というサイン。これ以上疲れが蓄積すると、心身ともに悪い影響を及ぼすよ、と体が教えてくれているのですね。
ちなみに、疲れを感じているのにそのまま無理をし続けると、疲れをこじらせてしまい、さらなる体の不調や場合によっては病気につながる可能性も。「疲れたな」と感じたら、無理をせず体と心を休ませることが大切です。
疲労を感じたらコレをせよ!「疲れたときにすることリスト」
ここからは、「疲れた」と感じたらするべきことをお伝えします。
☑質の良い睡眠をとる
- 疲れを感じたら、いつもより多めに睡眠をとればいい。そんなふうに思いがちですが、大切なのは睡眠時間よりもむしろ、睡眠の質です。
- 夜ふかしはもってのほかですが、布団に入る2時間ほど前から照明を少し落とし、体と脳を休息モードに切り替えることが重要。また、スマホやパソコンの光は交感神経を刺激してしまうので、リラックスモードに切り替わりません。ぐっすり眠るには、寝る前のスマホは止めたほうがよさそうです。
☑疲労回復に良い栄養を意識する
- 食事内容も、疲れをとるために意識すべきポイントです。食欲がないとき以外は、しっかりと栄養のあるものを食べましょう。
- 特に、ビタミンB群は疲労回復に効果的です。例えば、体の疲れを感じている場合は、ビタミンB1が豊富な豚肉・赤身肉・大豆・うなぎなどを積極的に摂ることがおすすめ。
- ストレス過多など精神的な疲れには、βカロテンが豊富な緑黄色野菜を多めに食べるのが良いでしょう。
☑湯船に浸かってゆっくり入浴する
- 忙しい日や暑い日は、ついシャワーで済ませてしまいがちですが、ぜひとも湯船にお湯をためてゆっくり浸かりましょう。お湯に浸かって体を温めることで、血流がアップし新陳代謝が活発に。体の中に溜まった疲労物質の排出を促します。
- また、全身に程よく水圧がかかることで、血液の循環を良くし、さらには肺機能向上にも繋がります。
- また、水の中では浮力によって体重が1/10程度になるので、筋肉や関節などを休息させることができ、緊張がほぐれてリラックスできるというメリットもあります。
☑ツボを押す
- 頭のてっぺんから足の先まで、体中に点在するツボ。WHOが認定したものだけでも361あります。疲れたなと感じたら、次のツボを押してみましょう。
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- 湧泉(ゆうせん)
- 足の裏の土踏まずの真ん中あたり、足の指を曲げたとき、少しくぼむ部分にあるツボ。体力・気力をアップさせるパワーの源ともいえるツボです。人差し指の関節や、両手の親指を当ててゆっくり押してみましょう。
- 足三里(あしさんり)
- 両膝の皿の外側にあるくぼみから、指4本分下がった場所にあるツボ。全身の倦怠感や脱力感に効果的だと言われています。足の疲れやむくみにも◎。
- 神門(しんもん)
- 手首を曲げたときにできるシワを小指側にたどっていき、骨の手前の少しくぼんでいる部分にあるツボ。精神的な疲れやストレスを感じたときに刺激すると、気持ちの切り替えを促してくれます。
疲れを溜めない生活習慣を意識しよう
疲労は、蓄積されてからでは改善するのに時間がかかります。普段から、食事・睡眠・運動を心がけつつ、ゆっくり入浴したりツボを押したりして、その日の疲れはその日のうちに取り除いておけると良いですね。
なお、あまりにも疲労感が強い、長期間改善されない、我慢できないほどの辛さを感じる場合は、何かの病気のサインかもしれません。セルフケアももちろんですが、早めに病院を受診することも検討を。
疲れを溜めないような生活習慣を目指しましょう!
