ユンケル

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ゴオウ(牛黄)

動物性

ゴオウ

ウシの胆嚢もしくは胆管中に生じた結石を採取し、乾燥したもの。およそ1000頭に1頭の割合でしか発見されないため非常に高価であり、金より貴重とされた。通常径1~4cmの球形または塊状、三角錘状、サイコロ状である。表面は黄褐色から赤褐色、空気に長時間ふれると酸化して次第に黒褐色になる。やや生臭い匂いを覚える清気があり、味は微かな苦味の中に甘みがあるものが佳品、さらに噛むとなめらかで粘らず完全に溶けるものが最高品とされる。

学名
BEZOAR BOVIS
日本名
牛黄(ゴオウ)
主な産地
オーストラリア
基原
牛の胆嚢もしくは胆管中に病的に生じた結石
用 途
強心、鎮静
解熱、解毒、抗炎症
熱病、驚癇、心悸亢進に応用

出典: 原薬要覧(1993年版)〈松浦薬業株式会社〉、日本薬局方 第十四改正〈じほう〉財団法人日本公定書協会編集、原色和漢約図鑑〈保育社〉、汎用生薬便覧 平成12年10月〈日本大衆薬工業協会 生薬製品委員会生薬文献調査部会〉

起 源
牛の胆嚢もしくは胆管中に病的に生じた結石を採取し乾燥したもの。通常径1〜4cmの球形または塊状、三角錘状、サイコロ状である。表面は黄褐色〜赤褐色、空気に長時間ふれると酸化して次第に黒褐色になる。質は軽く、やや生臭い匂いを覚える清気があり、味は微かな苦味の中に甘味があるものが佳品。また、噛むと咀嚼感が滑らかで、粘らず完全に溶けるものが上品ある。
薬 効
解熱作用、鎮痛作用、鎮静作用、強心作用、利胆作用、鎮痙作用、抗炎症作用などが報告されている。中国最古の薬物書である『神農本草経』には「驚癇寒熱、熱盛狂痙。邪を除き、鬼を逐ふ」と記されており、これは主として急に何物かに驚いて卒倒して、人事不省になってしまう者や、高熱が続き、痙攣を起こしたり、そのために精神に異常をきたしたりした者の治療に使用し、また、人に悪い影響を与える邪気を取り除き、死人のたたりの鬼気を追い払うと考えられていた。

search豆知識

ゴオウを初めて薬として使ったのはインドだと言われています。それが中国に伝わり、朝鮮半島を経由して、日本に上陸したのは奈良時代ごろのこと。当時は万能薬のような効果の高さから、まるで宗教的な崇拝を受けるほどだったといわれます。以後も珍重され、武士や旅人が印籠の中にしのばせて持ち歩いていたという話も。しかし、明治時代に入ると日本では漢方がすたれ、これに伴ってゴオウも次第に忘れられるようになってしまいました。ゴオウが再び脚光をあびるようになったのは、漢方が見直されはじめたつい最近のこと。今では栄養ドリンク剤の成分に用いられることも多くなり、その効果の高さから万能薬としてカムバックする勢いさえあるようです。

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ゴオウ
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