ユンケル

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ロクジョウ(鹿茸)

動物性

ロクジョウ(鹿茸)

シカの雄は生後2年目の春から角が生え、毎年生え変わる。角が骨化する前の初夏に切り取り、加工して乾燥させて生薬にする。一般に尖端部ほど質がよいとされる。髄の部分は先端が白色で、頭部に近づくにつれ赤色をしている。

学名
CERVI PARVUM CORNU
日本名
ロッカク(鹿角)、バイカロクジョウ(梅花鹿茸)、バロクジョウ(馬鹿茸)
主な産地
中国(東北)、朝鮮半島、ロシアなど
基原
シカ科のマンシュウアカジカおよびマンシュウジカの雄のまだ角化していない幼角
成分
コラーゲン、エストラジオール、エストロン、カルシウム、コンドロイチン、レシチン、セファリン、アミノ酸など。

search豆知識

中国最古の薬書『神農本草経』には「鹿茸は、一切の精力を生じせしめ、髄を補い、血を養い、筋骨を強め・・・」と様々な効能が書き連ねられています。その後も多くの漢方書にたびたび登場。中でも唐代に記された『千金万』には、強精作用の高い生薬の筆頭に挙げられています。このように古くから効果が認められてきた鹿茸は、現代中国にも脈々と受け継がれてきました。そして今なお、最も注目される生薬のひとつに君臨しています。上質の鹿茸は年間採取量が極めて少ないことから、非常に貴重で高価な生薬となっています。このため中国では、ひと昔前まではごく一部の特権階級しか口にすることができなかったそうです。

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