ユンケル

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トシシ(菟絲子)

植物性

トシシ

ヒルガオ科のマメダオシおよびネナシカズラの成熟種子を乾燥したもの。マメダオシはマメ科などの植物に寄生する一年生のつる植物。生薬としては小粒で黄色く無軸の新しいものが良品である。

学名
CUSCUTAE SEMEN
日本名
菟絲子(トシシ)
主な産地
中国各省(小粒品)、中国(陜西、貴州、雲南、四川省)・韓国・日本(大粒品)
基原
マメダオシ(ヒルガオ科つる性)の種子
成分
樹脂配糖体、カロチン、タラキサンチン、ルテインなど。

search豆知識

菟絲子の由来は、腰を強く打ったウサギがツル状の植物の種子を食べたところ、元気に走り回るようになり、それを見た、腰をわずらって寝たきりであった老人が同様に種子を食したところを快癒したという中国の故事から名前がついたとされています。『神農本草経』では「続絶傷を主治し、不足を補い、気力を益し健康に肥らせる」とあり、また『薬性論』には「男子女人の虚冷を治療し、精を添え髄を益し、腰の疼痛や膝の冷えを去る」とあるとおり、腰や関節の古傷に使われてきた歴史があります。

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