植物性
日本ではゴマノハグサ科アカヤジオウの肥大根をそのまま、又は蒸してから乾燥したものを用いる。また、中国ではゴマノハグサ科カイケイジオウの肥大根を同様に加工等行ったものを用いる。アカヤジオウは、高さ30cmの多年生草本で、カイケイジオウは根の一部が肥大化する特徴がある。両方ともに特異な匂いをもち、わずかな甘みと後味にやや苦味がある。
すべてのアカヤジオウの根が、地黄(ジオウ)として生薬になるのではありません。正確には、良質のものだけが活用されます。では何をもって良質とするかというと、それは重さと密度。昔は生のものを水に浸し、沈むものだけを地黄と呼んで用いていました。浮くものや浮き沈みするものは薬効が弱いとされ、「天黄」「人黄」と呼んで薬には用いられませんでした。