植物性
バラ科のサンザシ及びオオサンザシ、その他変種の成熟果実(偽果)を乾燥したもの。サンザシは高さ1.5mほどの落葉低木で、春に白い花をつける。また、9〜10月に黄色い実をつけ、熟すと赤色になる。生薬とする果実(偽果)は大粒でよく赤色を呈するものが良品である。
サンザシは中国において古くから民間薬としては勿論、食用としても重宝されており、3千年に近い栽培の歴史があります。姫リンゴのような甘酸っぱい味がすることから、サンザシ酒、ジュース、お菓子やドライフルーツなどにされて楽しまれることが多いようです。また、中国北部では、串に挿したサンザシを飴で覆った「氷糖葫蘆(ピンタンフーロー)」というリンゴ飴のようなお菓子が街角で売られています。よく熟して真っ赤になったサンザシには抗酸化物質が豊富に含まれるため、味が美味しくて食べていると、知らず知らずのうちにさまざまな効果を得ていると言えます。