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トウキ(当帰)

植物性

トウキ

日本産はセリ科トウキおよびホッカイトウキの根をそのまま、または湯通しして乾燥したもの。中国産セリ科のカラトウキの根をヒゲ根を取りそのまま、または湯通しして乾燥したもの。生薬は肥えてヒゲ根が多くついており、外皮が褐紫色、内部は黄白色のもので、味は初め少し甘く、後に少し辛く、良い香りと潤いのあるものが良品である。

学名
ANGELICAE RADIX
日本名
当帰(トウキ)
主な産地
奈良県(大和当帰)、北海道・奈良・長野県(北海当帰)、四川・甘粛・雲南省(中国産当帰)
基原
トウキ、ホッカイトウキ、カラトウキ(セリ科多年性草本)の根
用 途
強壮、鎮静
鎮痛
大脳の鎮静、麻痺・平滑筋の興奮作用
貧血症、腹痛、月経不順、更年期障害に応用

出典: 原色和漢薬図鑑〈保育社〉、日本薬局方 第十四改正〈じほう〉財団法人日本公定書協会編集、原色牧野和漢薬草大図鑑〈北隆館〉、汎用生薬便覧 平成12年10月〈日本大衆薬工業協会 生薬製品委員会生薬文献調査部会〉、日本薬草全書〈新日本法規出版株式会社〉、原薬要覧(1993年版)〈松浦薬業株式会社〉、世界の薬用植物IIハーブ事典〈エンタプライズ株式会社〉

起 源
日本産はセリ科のトウキ(大深当帰、大和当帰)およびホッカイトウキ(北海当帰)の根をそのまま、または湯通しして乾燥したもの。トウキは日本各地の薬園で栽培されてきた多年生草本で、根茎は太く短く、肥厚する多数の側根をつける。茎は高さ40〜90cmで紫色を帯び、濃緑色で三角形のつやのある葉を持つ。トウキとホッカイトウキとの相違点は、ホッカイトウキの主根は太く長く側根はやや少ない、草丈が高く茎・葉柄の多くは緑色であることである。
中国産はセリ科のカラトウキの根をヒゲ根を取りそのまま、または湯通しして乾燥したもの。生薬は肥えてヒゲ根が多くついており、外皮が褐紫色、内部は黄白色のもので、味は初め少し甘く、後に少し辛く、良い香りと潤いのあるものが良品である。
薬 効
強壮、鎮静、鎮痛、麻痺・平滑筋の興奮作用などがあるとされている。漢方では調経、補血、止痛、潤腸の作用があるとされ、中国では古くから婦人薬として用いられている。主に女性の生理痛、生理不順、便秘などに有効とされるが、男性には中年以後の虚労、腰痛、手足の冷えやしびれに応用される。

search豆知識

生薬の古書「本草網目」の編者である李時珍いわく、長く婦人病をわずらい、結婚して何年経っても子供ができない女性がいました。夫は次第に気まずくなって家に寄り付かなくなり、悲しんだ女性は、とある仙人を訪ねました。その仙人は悩む女性に、ある草の根を煎じて飲みつづけることを教え、そうしたところ、女性の身体が温まり、冷え性をはじめとした婦人病がなんと治ったのです。そのとき、女性は「夫よ、当に(まさに、いまこそ)我が家に帰ってくるのです」と言い、夫に自らの快癒を伝えました。この故事から仙人の教えてくれたこの薬草に「当に帰る」の意味をあて、「当帰」と名付けたと言われています。現代でも当帰は婦人薬の代表的な漢方である、当帰芍薬散、女神散などに配合されています。

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