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モクテンリョウ(木天蓼)

植物性

モクテンリョウ

マタタビ科マタタビの果実の虫癭(虫こぶ)を用いる。マタタビの子房にマタタビアブラムシ等が寄生すると実が異常発育し、不規則なこぶ状の虫癭となる。虫癭を熱湯又は蒸して加熱処理をした後、天日で乾燥させたものを薬用とする。虫癭がない正常な果実は天木実と呼ばれ、同じく薬用にするが虫癭のある木天蓼の方が良品とされる。

学名
ACTINIDIA POLYGAMA FRUCTUS
日本名
木天蓼(モクテンリョウ)
主な産地
日本(北海道、山形、秋田、新潟)、朝鮮半島、中国東北部など
基原
マタタビ科マタタビの果実の虫癭
用 途
強壮、強心、鎮痛薬として血行不良や疼痛緩和などに応用する。また、利尿薬としても使われる。

出典: 新訂生薬学(南江堂)、漢方のくすりの事典(医歯薬出版株式会社)

起 源
マタタビ科の落葉つる性植物マタタビの果実にできた虫癭を用いる。
マタタビは東アジアに広く分布し、日本でも北海道から九州までの山間地に見られる。主産県は山形県で、そのほか秋田県、新潟県でも特産果樹として栽培されている。
熟期は9~10月だが、生薬として用いる虫癭はやや遅らせて収穫する。
マタタビの同属にキウイフルーツがあり、これは中国揚子江流域の原産で白い花はマタタビとよく似ている。
薬 効
強壮、免疫強化、鎮痛作用のほか、健胃消化作用などを有する。日本の民間療法においては、感冒による衰弱、冷え症などに応用される。また、神経痛や神経障害、構音障害(高齢者でろれつが回らないなど)にも用いられる。

search豆知識

マタタビはネコの好物として有名ですが、これはマタタビに含まれるマタタビラクトンやアクチニジンに一部のネコ科動物を興奮させる作用があるためです。これらの成分を摂取すると、フレーメン反応(笑いに似た表情)やマタタビ踊り(背を地にすりつけ転げまわる)、唾液が止まらなくなったりと著しい効果をあらわします。ネコにはびっくりするくらいの効果があるマタタビですが、ヒトに対してはここまで激しい効果はなく、ほどほどに落ち着いていることから、古くから民間療法に使われてきました。マタタビの語源は、疲れ切った旅人がマタタビの実を食べて疲れを癒し「また旅」に出たという説、アイヌ語のマタタンブから来たという説など諸説あります。

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モクテンリョウ
が配合されている主なユンケル