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トウチュウカソウ(冬虫夏草)

菌類性

トウチュウカソウ

バッカクキン科フユムシナツクサタケが産生する子実体及びその寄主である昆虫の幼虫を乾燥させたもの。フユムシナツクサタケはコウモリガ科の蛾の一種の幼虫に寄生する。菌は幼虫の養分を利用し、地中部分は幼虫の姿のまま、ゆっくリと成長する。春になると菌糸が伸びて夏に地面から生える。弱いキノコ臭がして、甘みがある。

学名
CORDYCEPS
日本名
冬虫夏草(トウチュウカソウ)
主な産地
中国、日本
基原
バッカクキン科のフユムシナツクサタケが産生する子実体およびその寄主である昆虫の幼虫
成分
虫草酸(D-マンニトール)、コルディセピン(cordycepin; 3'-デオキシアデノシン)、エルゴステロール、コレステロール、多糖類、ビタミンB12など。

search豆知識

中国では数千年もの間、宮廷内など上流階級の人々だけに珍重されてきた幻の薬草、冬虫夏草。その名前は、1993年の世界陸上選手権大会で大活躍した中国女子選手たちが、パワーアップのために飲んでいたことで一躍有名になりました。冬虫夏草とは、生きている虫に取り付き、その虫を殺して栄養を吸い取りながら成長するキノコの総称です。名前の由来は、虫からキノコが生えた姿を見た人が「冬は虫になり、夏は草になる」と不思議な生き物だと認識したことから。たくましい冬虫夏草は驚くべき生命力の宝庫です。

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