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エレウテロコック

植物性

エレウテロコック

東アジア北部に分布するウコギ科の落葉低木で、夏に緑白色の小さな花を散形につける。日本では北海道に自生することからエゾ(蝦夷)ウコギとも。また枝や葉柄に細く鋭いトゲが多数あることから、刺五加とも。エレウテロコックはロシアでの呼び名。薬用部分は根皮または根茎。わずかに特異なにおいがあり、味はほとんどないかわずかに甘い。

学名
ELEUTHEROCOCCI SENTICOSI RHIZOMA
日本名
エレウテロコック、五加皮(ゴカヒ)、刺五加(シゴカ)、エゾウコギ
主な産地
シベリア地方などの厳寒地、中国、日本では北海道
基原
ウコギ科、ウコギ属の根皮、または幹皮
成分
フェノール配糖体〔エレウテロサイドB (シリンジン)、エレウテロサイドEなど〕、クマリン化合物(イソフラキシジン)、食物繊維、セサミン、クロロゲン酸(ポリフェノールの一種)など。

search豆知識

中国最古の薬書『神農本草経』(500年頃)に掲載されていた刺五加、その科学的検証が行われたのは1960年代。シベリア原住民が強壮薬としてエレウテロコックの根を珍重していることに、旧ソ連科学アカデミーが着目したのがきっかけ。その後、旧ソ連ではスポーツ選手への積極活用が行われ、これに日本のスポーツ界も注目したそうです。

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