
植物性
オウギ
マメ科キバナオウギまたはその他同属植物の根を乾燥したもの。オウギは高さ50〜80cmの多年生草本で、7〜8月頃に黄または淡黄色の花をつける。また、果実は8〜9月頃に熟する。薬用部分の根はほぼ円柱形で色は淡い灰黄色または褐黄色。柔軟で質が緻密、甘味があり、香気の高いものが良品。
- 学名
- ASTRAGALI RADIX
- 日本名
- 黄耆(オウギ)
- 主な産地
- 中国、北朝鮮、韓国、日本
- 基原
- マメ科のギバナオウギの根
- 成分
- フラボノイドとその配糖体、サポニン(アストラガロシドI) 、コリン、ベタイン、γ-アミノ酪酸など。
search豆知識
古代中国の薬書『本草網目』には、「耆(ぎ)とは長(おさ)の意味であって、黄耆とは黄色のもので補気薬(体を補う薬の意味)としての長(最も代表的なもの)だから、このような名前が付いているのだ」と記されています。「黄色のもの」とあるようにキバナオウギは、根も花も黄色。また、耆という字には、「徳のある長者」という意味もあります。確かな薬効への畏敬の念を込めて、この名が付けられたのだと言われています。
