
植物性
ゴミシ
モクレン科のチョウセンゴミシの成熟果実を乾燥したもの。チョウセンゴミシは落葉性木質のツル性の低木で、5〜7月頃に淡黄白色の小さな花をつける。秋に5〜7mmほどの深紅色の丸い実がブドウのようになるが、この成熟果実が薬用部位で、乾燥させて用いる。皮と肉は甘酸っぱく、核は辛く苦く、全体に塩辛いという、五味があるため五味子の名がついた。
- 学名
- SCHIZANDRAE FRUCTUS
- 日本名
- 五味子(ゴミシ)
- 主な産地
- 朝鮮、中国、日本では本州北中部から北海道
- 基原
- モクレン科チョウセンゴミシの実
- 成分
- リグナン(シザンドリン、ゴミシンA〜H)、精油(シトラール)、脂肪油、有機酸など。
search豆知識
五味子は、その名前の通り5つの味を持つ子(果実)の意味。5つの味とは「甘・酸・辛・苦・鹹」で、中医学の古典である『黄帝内経素門』には,「五味は口から入って五臓の気を養う」という言葉があるとおり、五味は五臓(肺・心・脾・肝・腎)に対応しています。それを証明するように、五味子には五臓の全てに関係する薬効を有しています。なお、実際にはかなり酸味が強く、5つの味を感じるのは非常に困難とのことです。
