植物性
ニクジュヨウ
ハマウツボ科のホンオニクの肉質茎を乾燥したもの。ホンオニクは緑色の葉を持たない植物で、他の植物の根に寄生する1年草で根茎の中心には他の植物の根を包んでいる。生薬は良く肥えた大きくやわらかなものが良品である。
- 学名
- CISTANCHIS HERBA
- 日本名
- 肉蓯蓉
- 主な産地
- 中国(内蒙古、新疆省、甘粛省、青海省など)
- 基原
- ホンオニク(ハマウツボ科寄生植物)の肉質茎
- 成分
- モノテルペノイド類(シスタニン、シスタクロリン)、リグナン及びネオリグナン類、アルカロイド、ステロイドなど。
search豆知識
中国漢方の古典である『本草網目』には、「ニクジュヨウ」は補の功用があって、そもそもが峻烈でないところから、従容なる名称がある。従容とは「和らぎ穏やかになるとの形容である」と、名前の由来が記されています。また、効能としては「髄を増し、五臓を養い、陰を強くし、陽を壮にし、精気を増し、子多からしめる。長く服用すれば、身が軽くなる」と書かれている古典もあります。